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人との繋がりで何が大きく変わっていったか
本来の私は人付き合いが下手なほうだ
何を話していいかわからない
波長の合う人以外は言葉がまったく出てこない
焦れば焦るほど他人の目がものすごく気になる
「どう思われているんだろうか」が強くなる

はあ……
どうしたら良いのか?
と、考える日々を過ごしていた

冬に落ち込むことが多い
そんなときは
窓を開けて
キーンと張り積めた冬の空気を一気に吸い込む
そうすると、体の中のモヤモヤがなくなり
浄化されていく
クリアな自分に戻るのだ
そんなことばかりの繰り返し

フェイスブックをしているのりさんを横目で見ながら全く興味を示さなかった私

いきなりスイッチが入ってしまったのか
私もフェイスブックをやりたくなった
自分のアカウントを作り、投稿してみると
なんだかとても心地よく頭の中が覚醒して
夢中になっていった

「なんでもいいから投稿してみなよ」
とのりさんが言った

前から好きだった写真を載せてみようか
いや、ポエムっぽいもののほうがいいのか
とにかく私はこのツールの虜になっていた

どんどん友達が増えていく
しかも、直接連絡が取れ会うことだってできる
画面の中の「あなた」がリアルに目の前で話しているかのようで
それはそれは心地よいものだった

見てくれる画面の向こう側の人がすぐ理解できるように、私も試行錯誤を繰り返し
写真を撮り続けていった

構図を決め、背景の綺麗なボカシができたときはもう!最高な気分だった

満ち溢れる瞬間てこのことなのかな?

たぶん…そう

ツールを介して友達を作っていく行為は
アナログを知ってる私には半信半疑のパーセンテージであり得ないものではあったが
何回も何回も没頭していくうちに連れ
リアルさを確信していくのだった
「いつも晴美さんの写真を拝見しています」
コメントは私にとっては
存在する人への確認

フェイスブックが友達づくりに適している

新たに生まれたこの感情にとても嬉しく
そして贅沢な時間を過ごしているよう
自分の感性と同じものを持つ友達
間違えたことに対しピシャリと叱ってくれる友達
笑わせてくれる友達
遠くの国に住んでいても帰国したら遊んでくれる友達
野球が大好きな友達
何かに一生懸命な友達
人の悪口を絶対言わない友達
美味しいお店を教えてくれる友達
関東に住んでいながらも気遣ってくれる友達
気がついたら
私の周りには
素敵な友達ばかりが集まってくれていた
たわいもない話で盛り上がり

カレーが上手に作れる友達も
コーヒーがとても美味しいカフェを営んでいる友達もいる
コーヒーのわらび餅を食べながら
今思っていることを話して
それでお互いを理解し合えるように…

繋がりって
混沌としたものではなく
もっと澄んでいるもの
固く結んだ紐でもなく
みんなそれぞれが
アーティストでありモラニストなのかもしれない



顔を洗って身支度を整え
約束した友達に会いに行く

「今日は暑いな!」
私の横で
のりさんの声が響いてる



harumi

日々の暮らし、丁寧な暮らし

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